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メインテナンス・予防歯科

maintenance

メインテナンス・予防歯科|よしの歯科クリニック|さいたま市北浦和駅の歯医者・歯周病専門医

人間の歯は多くの人が80歳までに多数の歯を失っていると言われています。近年、日本においても予防を重視した歯科医療は広まりつつあり、歯科医院の役割は、治療から予防へと徐々に変化しています。生涯にわたって健康な歯を維持していただくために早期発見・早期治療を心掛けることはもちろん、いかに日々の生活の中でしっかりケアし、定期的に予防することができるかが重要になってきます。

4つの方法で予防が行われます。

  • プロによるメカニカル・トウース・クリーニング:クリニックで行われるPMTCやメインテナンス(SPT)
  • セルフケアによるメカニカル・トウース・クリーニング:自宅で行うホームケア
  • プロによる化学的プラークコントロール:フッ素塗布
  • セルフケアによる化学的プラークコントロール:フッ素ジェル、洗口剤

この中でもプロによるメカニカル・トウース・クリーニングとセルフケアによるメカニカル・トウース・クリーニングの2つが予防歯科で最も重要です。

予防歯科

歯を失う原因

歯医者さんは、歯が痛くなったり、むし歯の治療をしたりするときだけに行くもの、と思っていませんか?もちろん、お口のトラブルに気づいたらできるだけ早く歯科を受診することが大切です。しかし、生涯を通してお口の健康を守るためには、病気を未然に防ぐ「予防」と「メインテナンス」が重要です。
歯を失う原因のほとんどはむし歯や歯周病などの病気です。(公益財団法人8020推進財団)つまり、これらを予防すれば歯を失うリスクを大幅に軽減できます。予防歯科とは、むし歯や歯周病などの病気にならないようにしっかり予防を行うことで、当院では定期的な受診をおすすめしています。
全身の健康維持とともに、予防歯科を実践して生涯ご自分の歯でおいしく食事ができるようにしましょう。

予防とメインテナンスの効果

歯科専門家による歯面清掃(PMTC)を考案し、全世界に予防歯科を広めたのが、当時、スウェーデン王立イエテボリ大学歯学部予防歯科のAxelsson博士です。
その後、Axelsson博士は、カールスタッド市でPMTCによる30年に及ぶむし歯と歯周病に対する長期的予防効果を検証し、その有効性を実証しました。

6年間、一人当たりの平均新規むし歯歯面の数の比較と、平均付着の喪失

テスト群は定期的な予防処置としてPMTCを行った群

15年間の1人あたり平均喪失歯数と、年間平均歯科治療費

テスト群は定期的な予防処置としてPMTCを行った群

このようにPMTCによる定期的な予防処置及びメインテナンスを行うことで、定期的予防処置を行わないものと比べて、むし歯や歯周病の発生・進行が抑えられることをが証明されています。
また、15年間の歯の喪失も劇的に抑制され、年間の平均歯科治療費も半分に抑えられることが分かりました。(*)


Axelsson P (2004). A Clinical Textbook on Preventive Materials, Methods and Programs. Quintessence Publ Co.

メインテナンス(SPT:歯周病安定期治療を含む)

原因除去や修正治療後に、個々の患者に応じて計画されたリコールプログラムに組み入れて行うことがメインテナンスです。これは、SPT(歯周病安定期治療)とも呼ばれ、歯肉の炎症をコントロールしようとする患者様の努力をサポートすることが必要にります。

メインテナンス

メインテナンスの目的

むし歯、歯肉炎、及び歯周炎の発症、再発を防ぎ、治療後の長期予後を危うくする感染を探知し、治療することが目的です。
その結果、以下の3つのことが得られます。

  • 良好な口腔内環境の維持
  • 疾患の予防
  • QOLの維持

メインテナンス方法

ブラッシング

歯の表面に細菌性プラーク・バイオフィルム(歯の汚れ、歯垢)を作り出すまで約48〜96時間かかります。プラーク・バイオフィルムができる前に、お口の中の汚れを取り除くことが出来ればむし歯や歯周病予防につながります。

スケーリング

スケーリングとは、歯の表面から歯垢や歯石を取り除くことです。スケーラーと呼ばれる専用の器具を使って、歯科医師や衛生士が行います。

磨き残しによってできる歯垢や歯石は、歯茎に隠れている歯の根元にも付きます。これは毎日のブラッシングではなかなか取り除くことができません。歯垢や歯石が溜まると、むし歯や歯周病の原因にもなってしまいます。定期的に歯科医院に訪れ、きれいに取り除くことが大切です。

PMTC(歯科専門家によるクリーニング)

クリーニングの様子

PMTCとは、プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング(Professional Mechanical Tooth Cleaning)の略で、日本語に直訳すると「歯科専門家による機械的な口腔清掃」という意味になります。これはスウェーデン王立イエテボリ大学予防歯科の現代予防歯科学の父であるAxelsson博士により考案・提唱されたむし歯と歯周病の予防方法で、このPMTCを用いた約30年間におよぶ長期メインテナンスの良好な予防効果に関する科学的データがあることは、あまりにも有名である。歯と歯の間や、歯と歯茎の境目、歯周ポケットなど、自分ではケアしにくいところや、歯面に付着したプラーク・バイオフィルム、タバコのヤニなどを専用の機械を用いて徹底的に掃除し、歯面をきれいにします。

P. Axelsson, B. Nystrom, J. Lindhe. long-term effect of a plaque control program on tooth mortality, caries and periodontal disease in adults. Results after 30 years of maintenance. J Clin Periodontol, 2004, 31(9), 749‐757.

パウダーメインテナンス

歯やインプラント表面に付着したプラーク・バイオフィルムを短時間に痛み無く効果的に取り除くことが可能です。

Perio-Mate

リスクを回避し安全なメインテナンスを可能に

  • 歯肉縁下での使用に最適な噴射圧になるよう設計。噴射力をプロフィーメイトネオ(従来の歯面清掃器)の70%程度に抑えて優しく設定しています。
  • パウダー流量・噴射圧調整機能を設け、施術部位の状況に応じた細かい調整が可能です。
  • 症例(ポケット数値、炎症)によって使用できる制限を設けています。※使用に際しての詳細は取扱説明書をご確認ください。
  • ノズルチップは、歯周ポケット内に使用した時に挿入面全体にパウダーが流れるよう設計されています。このため、ノズルから噴き出したパウダーは、一方向だけに強くは噴射しません。また、パウダー/エアーと水は別回路での噴射となっており、パウダー/エアーはポケット底に直接あたらない安全設計です。

1ブロック約60秒で、歯周ポケット内のバイオフィルムを除去できます

  • 広範囲にパウダーが噴射されるため、1歯1面約4.8秒で歯周ポケット内のバイオフィルム除去が可能です。
  • 非接触で付着物の除去が可能なので、広範囲に付着しているバイオフィルム・プラーク等に対しては取り残しがほとんどなく、効率的に成果が得られます。チップの届かない箇所の清掃もパウダー噴射効果により可能です。
  • スピーディーで的確なバイオフィルムの除去から、インプラント周囲やデリケートな歯周ポケットまで幅広く対応できます。
  • ノズルチップを外して使用することにより、メインテナンスで最も使用頻度の高い歯肉辺縁~縁下3mm程度のポケットへのアプローチが可能となります。

治療イメージ図

セルフケアとプロフェッショナルケアの両立

予防歯科の中心となるのは患者様ご自身が歯の管理を行うセルフケアと定期的なメインテナンスです。
「予防」の基本は毎日の歯みがきですが、歯と歯のすき間や歯ぐきの溝、奥歯の噛み合わせ溝などの汚れは、ご自身が行うセルフケアだけでは完全に除去することはできません。そのため、毎日歯みがきをしていてもむし歯になってしまうことがあるのです。そこで、歯科医師や歯科衛生士による徹底的にお口の中の汚れを除去し、お口の中の清掃管理を行うプロフェッショナルケアが必要になります。
定期的に歯科医師や歯科衛生士による専門家の歯のクリーニングを受けて、お口の汚れを除去すれば、細菌の温床となるバイオフィルム(強力に付着した多種の細菌の膜)や歯石を取り除くことができます。

歯科医院で行うプロフェッショナルケア

プロフェッショナルケアでは歯垢や歯石の除去をはじめ、口腔内診査、歯みがき指導などを行います。

PMTC(プロによるクリーニング)

PMTCとは、専門家が専用の機器を使用して歯を磨き上げる(Professional Mechanical Tooth Cleaning)という意味の略称です。毎日の歯みがきでは落ちない歯の汚れやバイオフィルムを、予防ケアのプロである歯科医師や歯科衛生士が、専門の器具と専用のペーストを用いて、歯面とその周辺の歯周組織から徹底的に除去していきます。このクリーニングによって、汚れの再付着の予防も期待できます。

スケーリング(歯石取り)

歯石は歯垢(プラーク)が石灰化してできた硬い塊で、歯みがきなどの通常のセルフケアでは除去できません。歯科ではスケーラーという専用の器具を使用して、歯の表面や歯周ポケット(歯と歯ぐきの隙間)内にある歯垢や歯石を徹底的に除去します。このスケーリングは、初期の歯周病(歯肉炎)を改善する治療としても行います。

エアポリッシング

エアポリッシングは歯のこびりついた汚れをしっかり落としていく、歯専用のクリーニング機器です。エアポリッシングではまず歯垢を薬液で染めます。歯垢は付着した時期によって染まる色の濃さが違ってきますので、普段、歯みがきができていない部分やバイオフィルムがあるところがはっきり認識できます。そうした部分を中心に、小さな粒子を吹き付けながらジェット流水で同時に洗い流し、こびりついた歯垢や汚れをしっかり取り除いていきます。ブリッジの下や被せ物、インプラントまわりの汚れなどもスッキリ落とすことができます。
粒子はパウダー状なので、歯に優しくダメージを与えません。エアポリッシングを行ったあとは、歯の表面がツルツルします。歯垢や歯石、バイオフィルムなどの再付着も防ぎ、むし歯や歯周病などのリスクを低減できます。

ご自宅で行うホームケア

一人ひとり歯並びも違いますし、歯みがきの仕方にも癖があります。ホームケアの指導では、各個人に合わせた歯みがきの方法や、歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスの選び方などをお伝えし、ご自宅でのホームケアをより効果的に行えるようにサポート致します。

ブラッシング

むし歯や歯周病の原因は歯垢です。この歯垢は丁寧なブラッシングによって、大部分を取り除くことができます。ブラッシングは、みがき残しを防ぐため、1本1本の歯を優しく丁寧にみがくことが基本です。歯の表面をみがくときは、歯ブラシを直角に当てて小刻みに動かします(スクラッピング法)。歯と歯ぐきの溝は、歯ブラシを45度の角度に当てて小刻みに動かし、汚れを掻きだすようにします(バス法)。いずれも力を入れ過ぎないように注意しましょう。

デンタルフロス

歯と歯の間の汚れは、デンタルフロスを使用すると落ちやすくなります。糸状のデンタルフロスは、歯と歯のすき間に通して汚れを落とします。ホルダーがついたフロスもありますので、使いやすいものを選択してください。

歯間ブラシ

歯間ブラシは歯と歯の間の汚れを落とします。様々な太さの歯間ブラシがありますので、ご自分の歯に合ったものを選びましょう。前歯と奥歯で歯と歯のすき間が異なる場合は、それぞれ太さに合わせて使い分けます。

フッ素

むし歯を作る細菌は、歯の表面に酸を産生し歯を溶かし穴を作ります。これに対してフッ素のむし歯予防に関する重要な役割は、3つの作用が挙げられます。
①再石灰化の促進、②歯質強化、③抗菌作用です。

  1. ①歯の表面では、絶え間なく歯のミネラル成分の脱灰(放出)とミネラル成分の再石灰化(流入)を繰り返しています。むし歯は、細菌が歯の表面に酸を産生し、そこのミネラル成分が脱灰し続けた状態を言います。小さな初期のむし歯であれば、これを回避するためにフッ素を用いて再石灰化を促すことが可能です。
  2. ②フッ素により歯表面のミネラル成分の結晶化をより強化し、細菌が出す酸に対して耐酸性の歯質表面を作りますので、むし歯になりにくい歯を作ってくれます。
  3. ③フッ素は、むし歯を作る細菌の代謝を阻害し、死滅させる効果があります。

キシリトール

キシリトールはむし歯予防効果が実証されている天然甘味料で、厚生労働省から食品添加物として認可されているほか、世界保健機関(WHO)や国連食糧農業機関(FAO)もその効果を認めています。キシリトールは、ミュータンス菌の増殖や歯垢の形成を部分的に抑える効果が期待でき、食後にキシリトール配合のガムなどを摂取することがむし歯予防に有効とされています。

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