こんにちは、よしの歯科クリニックです。
今回は、コラムを2つ同時に掲載します。
昨日、朝日新聞デジタル版でこんな記事が掲載されました。
“認知症の原因物質 歯周病によって蓄積する仕組みを解明”。
九州大学などの研究チームが歯周病原菌が体内へ侵入すると、認知症の原因物質が脳に蓄積して記憶障害が起きるメカニズムを解明したそうです。
認知症の7割を占めるアルツハイマーは「アミロイドベーター(Aβ)」と呼ばれる物質(異常なタンパク質)が長い間をかけて脳に少しずつ蓄積し、発症するものなのです。
研究では、歯周病原菌を感染させたマウスの脳血管表面では、アミロイドベーター(Aβ)を脳内に運ぶタンパク質(受容体)が2倍増え、脳細胞へのアミロイドベーター(Aβ)の蓄積量が10倍に増えていたことが分かりました。また、この研究では記憶力の低下も裏付けられました。
このように歯周病を放置すると、いつの間にかアミロイドベーターが蓄積するかも知れません。
歯周病が気になったら、歯周病専門医へご相談下さい。
次のコラムは、歯磨きの回数についてです。
歯磨きの回数について科学的データを用いて説明したいと思います。
皆さんは、いったい歯ブラシをどのくらいの頻度で行っていますか?
つまり、一日どのくらい磨けば良いのでしょうか?言い方を変えると、どのくらい歯を磨かないと歯肉(歯茎)に炎症が生じるのかご存知でしたか?
この答えを導くために今回は今年(2020)に発表された以下の論文を取り上げたいと思います。
Effect of self-performed mechanical plaque control frequency on gingival health in subjects with a history of periodontitis: A Randomized Clinical Trial Juliana Maier et al. J Clin Periodontol. 2020 Jul.
の論文をご紹介したいと思います。
比較したのは、
1. 1日に2回の歯ブラシと補助器具(フロス(糸ようじ)や歯間ブラシなど)
2. 1日に1回の歯ブラシと補助器具
3. 2日に1回の歯ブラシと補助器具
を90日間行い細菌の付着状態と歯茎の炎症の程度を比較検討しました。対象者は、歯周疾患の既往がありメインテナンスが行われている被験者を対象に行われました。
結果は、2日に1回の歯ブラシと補助器具では歯茎の炎症を十分にコントロールすることができませんでした。
つまり、1日1回の歯磨きのみで歯茎の健康が保たれることを明らかにしました。
但し、この評価は、既にメインテナンスが行われてある程度適切に歯磨きの行える被験者を対象に行われているので、歯磨きにフロスや歯間ブラシなどの補助器具を使用してしっかり磨けるような人なら1日1回でも何ら問題は無いと云うことです。
しかし、そうでない人もいますのでできれば1日2回、最低でも1日1回はしっかり歯磨きを行うよう心掛けて下さい。
歯周病でお困りの患者様へ、一度歯周病専門医へ相談してみてはいかがでしょうか?
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