歯内療法(根管治療)
root canal treatment〒330-0061 埼玉県さいたま市浦和区常盤10-10-14(北浦和駅西口 徒歩5分)
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歯内療法(根管治療)
root canal treatment
米国式歯内療法療法とは、米国ペンシルバニア大学大学院歯内療法科の根管治療コンセプトをベースにした根管治療です。
よしの歯科クリニックの米国式歯内療法とは、米国、ペンシルバニア大学歯内療法科で行われている科学的および生物学的なロジックに基づいた治療を基本とし、治療成績が非常に高い高精度の歯内療法治療を患者様に提供致します。
尚、よしの歯科クリニックの米国式歯内療法は、自費診療のみ承ります。


よしの歯科クリニックで行われる米国式歯内療法の治療コンセプト
このコンセプトに沿った根管治療を行うことで、従来では残すことが困難な歯、神経を取らなければならない歯、歯の根の先に生じてしまった膿の再発を予防し、従来の治療よりも格段に成功率が向上します。
すなわち、歯を抜かずに歯を維持することができ、歯の根の膿が完全治癒することが可能です。また、極力歯の神経を取らずに歯を残すことが可能なため患者様には非常に有益なものと確信しております。
教授との症例検討写真
実習風景写真
歯内療法の主目的は、歯根周囲組織の健康の維持と回復です。歯髄(歯の神経)が不可逆性に炎症を起こしている歯の治療は、基本的に予防的アプローチでを行います。なぜなら、歯根の生存歯髄は通常は感染がなく、歯髄のさらなる壊死と感染、そして、根尖性歯周炎の発生を防ぐように治療することが重要だからです。しかし、歯髄や根管内(歯髄が保存されている鞘)に感染が既に確立されている場合、歯内療法では、根管への新たな細菌侵入を防ぐだけでなく、根管内に生存する感染細菌の除去に重点を置き根尖周囲組織の健康の維持と回復に努めます。



歯内療法(根管治療)とは歯の根(根管)の中の細菌に感染した部分を除去し、根管内を十分に殺菌・洗浄したのち、再び細菌感染を起こさないよう根管を封鎖する治療のことを言います。
根管は人それぞれ形態や本数が異なり、根の先が分岐していたりと非常に複雑で入り組んだ形をしているため、歯科治療の中でも歯内療法(根管治療)は精密さが求められる治療の一つです。
多くの時間と工程を要する歯内療法(根管治療)は何回かに分けて治療を行う必要がありますが、抜歯という選択肢を避け、歯を残すことが可能です。
通常のむし歯治療の場合は、う蝕部分を削ったあとに金属やレジンなどの詰め物・被せ物をして終了です。しかし、う蝕が歯の神経(歯髄)にまで達していた場合や、歯の根が病気になってしまった場合は、神経が細菌に感染してしまっているため歯内療法(根管治療)によって汚染された神経を取らなければなりません。
歯髄は神経や血管を介して歯に栄養を届ける役目を担っており、歯髄を失うと歯が弱って寿命が短くなるリスクを高めてしまいます。これがむし歯の早期発見・早期治療が大切だと言われている理由の一つです。
中には難治性と呼ばれる歯内療法(根管治療)のみでは治せないケースも存在します。具体的には、石灰化などが原因で根管が閉塞しているケースや、根管に破折線があったり、穴が開いているケースがあります。肉眼で治療を続けることが難しいと判断した場合は歯根端切除術という手術や、やむを得ず抜歯を選択することもございます。
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歯の神経の除去
歯内療法(根管治療)はまず「抜髄(ばつずい)」と呼ばれる、歯の神経を取り除く処置から始めます。
部分麻酔をし、歯を削る機械を使ってむし歯を除去しつつ、神経の上に被さっている硬い歯質を削ります。
歯質が削れて歯の神経が見えたら、次に「ファイル」と呼ばれる針のような特殊な器具を使って神経を取り除く。神経が取り除かれた歯は空洞になっているので、そこに薬を入れて仮の蓋をし、時間を置いて根管を消毒。といった流れになります。麻酔をしているため、ここまでの治療で痛みを感じることはあまりありません。
ただし、むし歯がひどく進行して「歯髄炎(しずいえん)」を起こしている場合など症例によっては、麻酔が効きにくく強い痛みを伴う場合があります。
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根管を拡大
続いて、神経を取り除いて空洞になった根管を拡大していきます。根管を拡大する理由は、後に根管に薬を詰めるため。
根管は一本の歯に対して複数本あり、前歯では1〜2本、奥歯では3〜4本に分岐しています。分岐した根管をそれぞれ拡大していく必要があるのですが、根管は狭く暗いため根管拡大には高度な技術を求められます。
治療中に出血がなかなか止まらなかったり、噛むと痛みが出たりする場合もあるため治療には数日かかることもあります。
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根管の充填
根管の拡大が終わったら、次に根管の充填(じゅうてん)を施して根管治療は終了です。
根管の充填を行う理由は根管に菌が発生するのを防ぐため。広げた根管の穴の大きさにぴったり合う根充材を詰めていきます。
このとき根充材でぴったり蓋をしないと隙間に細菌が発生してしまうため、減菌体制の中で慎重な治療が必要となります。
マイクロスコープは主に歯の神経を処置する根管治療に活用するもので、むし歯を削ったり、歯の形を整えたりする際にも使用されています。
肉眼より拡大した術野で、細かい部分まで直接見ることができるので、CTなどでは判断がつかないひびを確認するほか、肉眼では見えない神経の管を探すときに非常に力を発揮し、また処置においても繊細な治療を可能にします。もちろん肉眼でも根管治療は可能ですが、細い神経を見逃してしまうと治療が終わった後も痛みが残ってしまうため、的確な診断、手技のためには必要不可欠な機器です。
歯内療法(根管治療)をする際、まずは根管(根っこ)の構造を把握する必要があります。
一般的にはレントゲンで根の構造を把握するのですが、ケースによってはCT(三次元立体画像)を利用します。
レントゲンでは「平面(二次元)」としてしか捉えることができないため正確な根の構造を把握することが困難なことがあります。しかし、CTを利用すれば、歯の内部を立体的(三次元)に撮影可能となり、根の構造を正確に把握することができます。
レントゲンでも根尖病巣の有無は判断可能(ぼんやり黒く映ります)ですが、CTを利用することでレントゲンでは見えない部分も可視化することができますので、より一層精密な診査・診断、そして治療が可能になります。
歯内療法(根管治療)では、むし歯に侵された神経を除去するために「ファイル」と呼ばれる器具を使用します。このファイルは大きく分けて二種類あり、ひとつが「ステンレスファイル」、もうひとつが「ニッケルチタンファイル(NiTiファイル)」というものです。
多くの歯科医院ではステンレスファイルのみを使用していますが、当院では十分な柔軟性を持ち、より神経を除去できるニッケルチタンファイルも同時に導入しています。これにより、患者様の歯を残すための精密歯内療法(根管治療)が可能です。
治療中・治療後によって異なります。
理由や違いはいくつかあります。