歯無しのはなし24 “江戸時代の歯周病”|さいたま市北浦和駅の歯周病専門医がいる歯科・歯医者|よしの歯科クリニック

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歯無しのはなし24 “江戸時代の歯周病”

Column

歯無しのはなし24 “江戸時代の歯周病”|さいたま市北浦和駅の歯周病専門医がいる歯科・歯医者|よしの歯科クリニック

こんにちは、北浦和のよしの歯科クリニックです。
今回のコラムは、江戸時代の人達にも歯周病があったと云うお話しをして行きたいと思います。

今回は先日、海外の科学雑誌に掲載された
東京医科歯科大学の芝多佳彦先生らのグループが江戸時代の人においても歯周病が存在し、現代とは異なる細菌が原因であることを突き止めた論文を取り上げたいと思います。

Comparison of Periodontal Bacteria of Edo and Modern Periods Using Novel Diagnostic Approach for Periodontitis With Micro-CT
Takahiko Shiba et al. Front Cell Infect Microbiol. 2021.

この論文は、”日本人の現代と江戸時代の歯周病および歯周病原性細菌を比較検討”したものです。

江戸時代(1603-1867年)と現代の顎の骨を画像解析したところ江戸時代の人も歯周病にかかっていたことが分かりました。虫歯に関しては現代人の方が発生頻度が高い事が分かりました。注目したいのは江戸時代の歯周病罹患者(歯槽膿漏を持つ人)と現代の歯周病罹患者の人の歯石に含まれる歯周病原性細菌をDNA解析で比較したところ、現在最も歯周病の原因細菌の一つとして有力視されている細菌(P.gingivalis菌)が江戸時代の人からはまったく検出されなかったことが判明しました。但し、江戸時代でも歯周病は複合感染(多数の異なる細菌による感染)であったことが分かりました。また、江戸時代の歯周病原性細菌では、私もあまり聞いたことがないのですが、Actinomyces oricola菌とEggerthella lenta菌と云う細菌が当時の歯周病において、非常に重要な役割を果たしていたようです。
つまり、現代人で歯周病の原因となっている細菌は江戸時代の人の歯石からは1種類も検出されず、お口の中の細菌の環境は現代人とは異なり、当時の人はほかの細菌によって歯周病になっていたと考えられます。

とかく歯周病は生活習慣病とも言われます。その当時の生活習慣や食生活の違い、また歯に対する予防方法も異なることから、細菌達もその置かれたお口の中の環境下で現代とは異なる細菌が歯の周りの生存競争の末に生き残り歯周病を起こしていたと考えられます。いずれの時代でも歯周病の原因は歯茎に集まった細菌が原因です。

歯周病でお困りの方、一度歯周病専門医を受診してみてはいかがでしょうか?

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