歯無しのはなし27 [歯のかみしめと歯周病]|さいたま市北浦和駅の歯周病専門医がいる歯科・歯医者|よしの歯科クリニック

〒330-0061 埼玉県さいたま市浦和区常盤10-10-14(北浦和駅西口 徒歩5分)

048-789-6660

歯無しのはなし27 [歯のかみしめと歯周病]

Column

歯無しのはなし27 [歯のかみしめと歯周病]|さいたま市北浦和駅の歯周病専門医がいる歯科・歯医者|よしの歯科クリニック

こんにちは、北浦和、よしの歯科クリニックです。
今回取り上げるお話しは、”歯の噛みしめと歯周病との関係”についてお話ししていきます。

「睡眠時ブラキシズム」て聞いたことありますか?
これは、寝ている間の噛みしめや歯ぎしりを言います。
原因は、睡眠時障害などが原因の時もありますが多くが原因不明です。また、遺伝的な要因などもあるとされています。
症状は、朝起きた時に歯の痛みや顎の疲労感などが挙げられます。しかし、これをすればこの睡眠時ブラキシズムが止まる根本的な治療は残念ながらありません。但し、眠りが浅い時に起こりやすいことが分かっていますので!眠りの質を高めることで生じにくくする可能性があります。
また、これとは別に「覚醒時ブラキシズム」があります。
これは、睡眠時とは異なり覚醒時、つまり
起きている時に無意識、および意識的にくいしばりをしてしまうものです。
この原因は、ストレスや上下歯列接触癖とも言われていますが原因不明です。

では、これからの噛みしめなどの生理的範囲を超えた過度の噛みしめなどの力が歯周病とどんな関係があるのか説明をしていきたいと思います。

睡眠時ブラキシズムや覚醒時ブラキシズムなどで過度の(生理的範囲を超えた)噛み合わせの力により歯ぐきに(歯周組織)に損傷が起こる可能性があります。これを咬合性外傷と呼びます。

1901年にKarolyiが世界ではじめてこの咬合性外傷と歯周病(歯槽膿漏)との間に相互作用があることを提唱しました。その後、1930年代には動物実験での所見が報告され、1955年以降には、ヒトにおける咬合性外傷と歯周病との相互作用が考察されました。
その後、この咬合性外傷と歯周病との相互作用に関して、米国、タフツ大学の研究グループと北欧ノルウェー、オスロ大学の研究グループとの間で大きな論争が巻き起こりました。さらに、この咬合性外傷と歯周病との関係に関して、米国、ニューヨーク州ロイチェスターにあるイーストマン デンタル センターの研究グループが行った研究結果に基くロイチェスター学派と私が卒業したスウェーデン、イエテボリ大学の研究グループが行った研究結果に基くイエテボリ学派という2つの考え方が生じました。
近年のヨーロッパ歯周病学会および米国歯周病学会が出したコンセンサスにおいても現在では、後者の方が支持されています。

これはどのような事なのか下記の論文を見て行きたいと思います。

Effect of longstanding jiggling on experimental marginal periodontitis in the beagle dog
I Ericsson et al. J Clin Periodontol. 1982

この論文は、歯周病を生じたビーグル犬の歯に長期間咬合性外傷を与えるとどのような変化が起こるのかを見ていきました。

実験方法)
①実験歯: 歯周病+咬合性外傷 (10ヶ月間、咬合性外傷を加えた)
②対照歯: 歯周病のみ

結果) 歯周病のみの歯に比べて、歯周病と咬合性外傷が合併した歯は著しい歯ぐき(歯周組織)の破壊が生じていた。

つまり、歯周病のある歯に咬合性外傷が加わると歯周病がより助長・増悪し、歯周病の進行が高まりました。

このように、咬合性外傷のみだけでは、重篤な歯ぐき(歯周組織)の破壊には至りませんが、歯周病がある歯に咬合性外傷がある場合は、歯周病を悪化させるために、より注意が必要になります。

歯周病でお困りの患者様へ、一度歯周病専門医を受診してみてはいかがでしょうか。

Top