こんにちは、歯周病専門医がいる北浦和の歯医者、よしの歯科クリニックです。
そろそろ三寒四温の時期ですね、春が待ち遠しいです。
ところで、皆さんは、インプラント治療をするとしたら何処で治療を受けますか?
巷には、「”〇〇ならインプラント1本XX万円”」と低価格を謳っているクリニックも存ます。
しかし、インプラント治療を行う歯医者さんが一般歯科医の先生だったり、専門医(日本歯科専門医機構認定専門医)の先生など様々だと思います。つまり、何処でインプラント治療を受けるかによって、そのインプラントがどれだけ長持ちさせられるかが異なる可能性があるのです。そこで、今回は2016年にインプラント発祥の地、スウェーデン•イエテボリ大学のJan Derks先生が発表した下記の論文を取り上げて述べて行きたいと思います。
Effectiveness of Implant Therapy Analyzed in a Swedish Population: Prevalence of Peri-implantitis
J Derks et al. J Dent Res. 2016 Jan
近年、インプラント治療の需要の増加に伴いインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)の増加傾向が全世界的に顕著に見られ、大きな社会問題となっています。特に、インプラントの治療後は、インプラント周囲炎と云うインプラントに起こる疾患が主な問題となります。すなわち、インプラントを長持ちさせるためには、インプラント周囲炎を生じさせないことが最も重要な要因なのです。そこで、この論文の研究調査では、9年前にインプラント治療を受けた588名の患者を無作為抽出し、臨床的および放射線学的検査を実施し、インプラント周囲炎の有病率を評価し、インプラント周囲炎のリスク要因を評価しました。
その結果、
1)歯周病に既往歴がある人
2)4本以上のインプラントを有する人
3)インプラントのメーカー(インプラントの表面性状の違い)
4)インプラントの被せ物の治療を行う先生
など、これらの要因によって中程度から重度のインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)になるリスクが高まる事が分かりました。
そして、興味深い事は、インプラント外科手術を行う先生が専門医(歯周病専門医と口腔外科専門医)なのか一般歯科医なのかでは、リスクの差はありませんでした。しかし、インプラントの被せ物(上部構造)の治療において、専門医(歯周病病専門医と補綴専門医)と一般歯科医の間では、歯周病専門医などが治療を行う方が一般歯科医よりも中程度から重度のインプラント周囲炎を発症するリスクが低いことが分かりました。これは、歯周病専門医がインプラント治療後にインプラントの被せ物に対してインプラント周囲炎を起こさないように配慮した治療を行い、更に歯周病専門医がインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)にならないように長期的にインプラントの管理•メインテナンスを行うためだと考えられます。
そこで、上記の1)〜4)の結果を考慮すると、結論として、歯周病専門医にインプラント治療を診てもらうのが、インプラントを長期間、維持安定させるために最も理想的である事が分かります。
多くの患者さんは、インプラントの手術に気を取られがちですが、多くのインプラントで起こる問題は、何度も言いますがインプラントの術後に起こるインプラント周囲炎と云うインプラントの歯周病です。我々、歯周病専門医はたとえ患者さんがインプラント周囲炎になったとしてもそれに対処する技術と知識を兼ね備えトレーニングを積んでいますので、安心してインプラント治療を受ける事が出来ます。
インプラントと歯周病でお困りの方、一度歯周病専門医を受診してみてはいかがでしょうか。
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