歯無しのはなし21

Column

歯無しのはなし21|さいたま市北浦和駅の歯周病専門医がいる歯科・歯医者|よしの歯科クリニック

皆様に朗報です。
先日の参議院予算委員会でもこの論文が取り上げられました。
今回の論文は、Journal of Clinical Periodontology (ヨーロッパ(欧州)歯周病学会誌) の2021年2月号に掲載された論文をご紹介したいと思います。

Association between periodontitis and severity of COVID-19 infection: A case-control study
Nadya Marouf et al. J Clin Periodontol. 2021.

この研究は、歯周炎とコロナ感染の重篤度との関連性について調べました。(症例対照研究)
研究調査方法は、WHOのガイドラインに従ってコロナ感染陽性と診断された568人のコロナ感染患者を対象に調査しました。
このうち40人はコロナ感染に伴う合併症を起こした患者グループとその他の528人は何も合併症を起こしていないコロナ感染患者グループに分けて調査しました。
さらに、この2つのグループを歯周病の無いものから非常に軽い患者、歯周病が中程度から重度の患者に分けて調べてみました。

その結果、
・歯周病が進行している人は、そうでない患者に比べ”死亡する可能性”が高まる事が分かりました。(OR=8.81, 95%CI 1.00-77.7)

・歯周病が進行している人は、そうでない患者に比べ”集中治療室(ICU)へ入る可能性”が高まる事が分かりました。(OR=3.54, 95%CI 1.38-9.05)

・歯周病が進行している人は、そうでない患者に比べ”人工肺の補助の必要性”が高まる事が分かりました。(OR=4.57, 95%CI 1.19-17.4)

したがって、
歯周病は、コロナ感染者の集中治療室(ICU)での管理、エクモ(ECMO)などの人工肺の補助の必要性、死亡のリスクを高め、疾患を悪化させる血中バイオマーカーなども上昇していました。つまり、歯周病が有ると歯周病が無い人に比べてコロナ感染を重症化させる事が分かりました。

但し、今回の調査では被験者数が少ない事やメカニズムも明らかになっていない事も事実なので、今後の更なる調査で更に明確になるでしょう。

コロナ感染を乗り切るために、お近くの歯周病専門医で歯周病を治療又は予防してみては如何でしょうか。

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